イスを変えたが喜んでいるのはわたしだけかもしれない

安形です。日々、デザイナーとプログラマーの作業効率の向上について、各社員のスキルやスピードアップに対する取り組み、あるいは製作・開発環境のアップデートも当然ながら、労働環境の向上によって効果のでるものはないかと日々思い悩んでおりました。我々のようなデスクワークとなると、パソコンやモニターの環境はもちろん、特に椅子やデスクが作業効率に影響を与える部分は大きいのではないかと思います。デスクはとにかく奥行きがあり、隣の人との距離が十分に離れていればそこまでこだわる必要はないと思いコスパの良いデスクを購入したのですが、モニターと椅子はとにかく気を使って選ぶ必要があると考えていました。

 

この「椅子」に関してですが、これまでだましだまし使い古された汚い椅子でやってきたものの、腰痛や肩こりに思い悩む者がおり、特に最近はみんなの姿勢の悪さが目立ってきました。もし椅子を購入するのであれば半ば強制的に姿勢をただすようなある程度ちゃんとしたものでないといけないなぁと思い、これまで大手IT企業や有名なデザイン会社のオフィス内の写真を見ながら、これはアーロンだ、スチールケースかぁ、これはバロンだ、うらやましい・・と指をくわえていたのですが、月虹製作もついに、新しく入れ替えることができたのです。このあたりのことも詳しい浅川とも散々話しあったし、暇さえあればいろいろ調べて、わたしはすっかりオフィスチェアに詳しくなりました。

喜んでいるのは・・・

選んだのはハーマンミラー社のミラ2チェアです。わたしはアーロンが一押しだったのですが、前傾姿勢はミラ2のほうがより深く前かがみになれたし、背もたれが大きいのでゆったり座ったときに背中に対するサポートが優しく感じられました。なによりアーロンより3割ほど安い、笑。コストのことで言えばセイルチェアも考えたのですが、椅子としてはかなり特殊な形状かつ小ぶり、一番痛かったのがアームレストが小さかったので会議室などで打ち合わせ用にちょっと座る程度なら、という印象が強く、結局見送ることにしました。そういう意味でミラ2チェアはハーマンミラー社の椅子のなかでコスパの良い椅子なのではないでしょうか。なによりこの椅子は本当にかっこいいです。ここ数年の会社の買い物のなかで一番満足のいくものとなりました。(大きな会社さんですとこういうのはリース物件なんですかね?)

 

しかし社員たちは・・・

数名、ロッキングの強さを最弱、グニャグニャにしており、結局姿勢は変わりません・・。まあ姿勢の悪さもサポートしてくれていればいいんじゃないかと、笑。みんなも「この椅子よい!」と言ってくれていますが、わたしが半ば無理やり言わせている感じで、実は結局、ハーマンミラー社の椅子が欲しかっただけのわたしだけが喜んでいるのかもしれません。総務の町村は姿勢がよくなったと言っているし、嘉藤田は前傾姿勢を有効的に使用しているようです。心なしか藤原も椅子に寝そべることがなくなったような・・・。ただ、アーロンやミラ2チェアに座り続けた人のレビューを読んだりすると、半年くらいで肩こりが軽減された、腰痛が緩和された、集中力があがったなどの感想が多く、これは今後に期待、ですね。

この椅子が多少なりとも、作業効率や生産性に良い影響を与えるのであれば・・・。

一人あたり110分作業効率があがったとして、年間一人あたり220日の稼働日と考えれば2,200=37時間
時給換算2,000円の社員の1時間あたりの残業手当=2,500
2
,500×37時間=年間92,500

 

なるほど2年くらいで回収できるんだなぁ、という取らぬ狸の皮算用はいつものことながら、労働環境、特に作業環境の向上になるのであれば今後も積極的に投資していきたいです。(予算があれば・・・)もっと早く買えばよかったなぁと思うと同時に、社員それぞれの体型や仕事のスタイルに合わせて椅子を購入している会社もあるようで、いつかそんな環境づくりができたらなぁと考えています。