ページ先頭へ戻るリンクについての考察

こんにちは。デザイナー&ディレクター兼務の製作部部長の藤原です。

Webサイトのページについている「ページ先頭へ戻る」、「ページトップへ」、「PAGETOP」、「ページ最上部」や「▲」などアイコンだったり形、名称はさまざまですがこのリンクについての考察です。

配置場所と表示のされ方

よく見かけるのは以下のパターンだと思います。

 

配置場所

  • ページの右下
  • フッタの付近
  • ブラウザ画面の最下部

表示方法

  • ただリンクが置いてある。
  • 一定量スクロールすると表示される。
  • コンテンツの上にかぶさる形で常に固定表示(追従)

 

長いページだと一気に上までスクロールできて楽だなぁ

果たしてそうでしょうか。

このページ先頭に戻るリンクは自分の場合はほとんど使いません。使ったことがほとんどない。
マウスジェスチャや、キーボードのショートカット、トラックパッドで操作することが多く、最近なくていんじゃないと個人的に思っています。 はじめは配置場所をどこにするか、を考えていました。 右下がいいのか、フッタがいいのか、追従表示がいいのか・・・。 ですが、いらないのでは、と思いはじめた今日このごろ。 春ですね。

 

Googleさんは消した

2年ほど前だと思いますが、一時期Googleさんのスマホ版の画像検索では、上に戻る動作をしたときにだけ、ページ先頭に戻るリンクがヘッダに表示される仕様となっていました。
当時はなるほど、と思いました。 戻る動作をしたときにでるのは理にかなってるなぁと。 ですが、今はその機能はなくなってしまいました。 使われなかったか、たいして意味がなかったから消したのかは不明。

そもそもユーザは戻りたいのか?

ではページ先頭へのリンクを押す動機はなんでしょうか。なぜ戻りたいんでしょうか。

  • 一度目にした上部にあるコンテンツをもう一度見たい。
  • ヘッダ、グローバルメニューにあるリンクで見たいメニューがあった。
  • 内容をもう一度上からみなおしたい、確認したい、読みなおしたい。

こんなところでしょうか。他にもあるかな・・・
ナビゲーションをしっかりしてユーザが迷わない設計にしていれば必要ないもの、とも言えるかんじ。 そこにあるのは当然、というかんじでなんとなく惰性で、考えなしでつけちゃってるサイトや「あったほうがいい」という感じでつけてるサイトが多いも多いんじゃないでしょうか。 (僕がそうでした。すまん。)

 

なくていいと思った理由

あるといい、もしくはあったほうがいいという機能だと思うんですが、なくていい理由を考えてみました。

  • ナビゲーション、コンテンツの設計をしっかりすればよい。サイトの回遊、利便性をあげればよい。
  • 追従してくる場合のものは、コンテンツ見るときに邪魔。
  • 今後PCでWebサイトを閲覧することが少なくなる。スマホ、タブレットのタッチデバイスではスクロールがぬるぬるしていて苦にならないので、なくてよい。びゅんびゅんスクロールでいける。
  • Androidの一部端末では拡大縮小ボタンがブラウザの右下に表示され、かぶると最悪
  • 間違っておした時、んああああっ!てなる

という感じ。
そろそろブラウザが実装してくれないかなという考えもあります。 文字サイズの拡縮機能みたいにブラウザの機能としてオンオフできれば。

iOSだと最上部のステータスバーをタップすると上に戻る機能がついてますね。
間違って押して絶望することがありますよね。

まとめ

この手の話は正解という正解はないとおもっています。
サイトやページの特性、コンテンツの内容、デザインにもよってくるので一概には言えないですし。 ですが、ひとつの解としては ナビゲーション、コンテンツの設計次第で不要、です。ちなみにこのブログには必要だと思ったからついてますYo!HAHA!

では。

 

参考:
■ページ先頭へ戻るボタンって必要ですか? http://w3q.jp/t/5952
■ページの先頭に戻るリンク http://website-usability.info/2013/09/entry_130904.html
■「ページの先頭に戻る」リンク不要論 http://kidachi.kazuhi.to/blog/archives/037886.html