webデザイナ新人物語その1〜店舗検索で全店舗数を表示するな

こんにちは。藤原です。
僕が新人時代に経験した受託ならではの失敗談?を紹介します。 アイキャッチの画像の奥にいるのがいまから7、8年前くらい前の藤原です。

 

うそです。

 

7、8年前くらい前、とある大手企業さまで全国に何百件と店舗がある会社サイトの製作をしました。
そのwebサイトの店舗一覧ページを、店舗検索ページを実装していたときのこと。 店舗一覧ページ(検索結果ページ)だったので、単純に検索結果として検索した結果の件数を表示していました。

 

全●●件

 

これは店舗の検索にかぎらず、一覧表示や検索した結果ではよくある表示だと思いますが、その案件ではそれはNGでした。
なぜでしょう。

 

「競合他社が調べようとしたときに自分たちの店舗数がかんたんにわかってしまうから」

 

でした。

 

見た目や検索した結果をユーザへ返すことだけしか頭になくてその発想はまったくなかったので、とても勉強になりました。
もちろん件数があることをアピールしたいサイトもあるのでそのときはそういう事情があったというお話です。

 

デザインのフィードバックをもらうときに自分では気づけない・気づかない視点からのフィードバックがあったりします。
それは経営者目線だったり、営業者目線だったり、運用者目線だったり。 一番重要なのはユーザ目線、ですが大人の事情がやっぱりあったり。

 

いろいろな視点からのアプローチがあってそのバランスをとったデザインができること、
指摘される前にその視点も考慮できてると、いいですよね。

 

ちなみに上記の案件ではどう対応したかというと、「99件以上ヒットしました」のようにして、
ユーザへはさらに条件絞り込み検索をするように誘導して対応しました。 この対応でも他社が検索をしまくれば件数を調査することはできるのですが、簡単にわかってしまわなければOKという着地点があったのでヨシとなりました。

 

こういうのはノウハウとして蓄積していくとデザインするとき、製作するとき、お客さんに何か提案をするときでも、
すごく役にたつとおもいます。

 

では今日はこのへんで。
気が向いたらこのシリーズは連載します。